“want to” と “would like to” のニュアンス:丁寧さと距離感のリアルな使い分け

英会話でほぼ毎日使う want towould like to
学校ではどちらも「〜したい」と習いますが、丁寧さや距離感に微妙な違いがあります。

この記事では、大人の英会話でよく使う場面(オンライン英会話・仕事・レストランなど)をイメージしながら、
“want to” と “would like to” のリアルな使い分けを整理していきます。

目次

  1. 1. まず結論:カジュアルな want to/ていねいな would like to
  2. 2. “want to” は素直でカジュアルな「〜したい」
  3. 3. “would like to” はやわらかく丁寧な「〜したい」
  4. 4. シーン別の使い分け:友達/先生/お店・ビジネス
  5. 5. よくある勘違いポイント(wanna / you want to? など)
  6. 6. そのまま使える会話スクリプト例
  7. 7. 今日からの実践ステップ:自分の「定番フレーズ」を決める

1. まず結論:カジュアルな want to/ていねいな would like to

最初に、一番大事な結論だけシンプルに押さえておきます。

  • want to:カジュアルでストレートな「〜したい」
    → 友達・家族・先生とのフランクな会話でOK
  • would like to:ていねいでやわらかい「〜したい」
    → 初対面/レストラン/ビジネス/レッスンの最初などで安心

どちらも「間違い」ではありませんが、
大人の英会話では “would like to” を知っておくと、印象がかなりソフトになります。

2. “want to” は素直でカジュアルな「〜したい」

want to は、いちばんよく出てくる「〜したい」です。
自分の気持ちを素直に言う、カジュアル寄りの表現だと思っておけばOKです。

◆ 基本の形

主語+want to+動詞の原形

例:

  • I want to go home.(家に帰りたい。)
  • I want to learn English.(英語を学びたい。)
  • I want to watch that movie.(あの映画が観たい。)

◆ カジュアルな会話での使いどころ

友達や家族との会話なら、基本は want to で問題ありません。

  • I want to eat ramen tonight.(今夜ラーメン食べたい。)
  • I want to play games this weekend.(今週末ゲームしたい。)
  • I want to travel more.(もっと旅行したいなぁ。)

◆ 発音のポイント:wanna

会話では want to → “wanna(ワナ)” のように崩れて聞こえることも多いです。

  • I want to go. → I wanna go.(ワナ ゴウ)
  • I want to try it. → I wanna try it.(ワナ トライイット)

自分が使うときは I want to と言っておけば十分ですが、
相手が “wanna” と言っても「want to だな」と聞き取れるようにしておくと安心です。

3. “would like to” はやわらかく丁寧な「〜したい」

would like to は、ていねいで少し距離を保った「〜したい」です。
相手を立てたい場面、初対面、サービスを受ける場面で特に便利です。

◆ 基本の形

主語+would like to+動詞の原形

例:

  • I would like to book a table.(テーブルを予約したいのですが。)
  • I would like to take this course.(このコースを受講したいです。)
  • I would like to practice speaking today.(今日はスピーキングを練習したいです。)

◆ よく使う短縮形:I’d like to 〜

実際の会話では、I would like to → I’d like to と短縮されます。

  • I’d like to join the meeting.(会議に参加したいです。)
  • I’d like to focus on my speaking.(スピーキングに集中したいです。)

I’d like to 〜 は、
「大人の丁寧な『〜したい』テンプレ」として覚えておくと非常に便利です。

◆ レストラン・お店での「〜ください」

“would like” は、何かを注文するときにも定番です。

  • I’d like a coffee, please.(コーヒーをお願いします。)
  • I’d like to have this one.(これにしたいです。)
  • We’d like to pay separately.(別々で支払いをしたいです。)

“want” よりも、押しつけがましくない・柔らかい印象になります。

4. シーン別の使い分け:友達/先生/お店・ビジネス

場面ごとに、want to / would like to のリアルな使い分けを見てみましょう。

◆ 1)友達・家族との会話

基本は want to でOKです。

  • I want to go to the beach this weekend.
    (今週末ビーチに行きたい。)
  • I want to try that new restaurant.
    (あの新しいレストラン行ってみたい。)

丁寧さよりも、素直さ・距離の近さが優先される場面です。

◆ 2)オンライン英会話の先生への希望

どちらを使ってもOKですが、
最初は would like to のほうが柔らかくて無難です。

  • Today I’d like to practice my self-introduction.
    (今日は自己紹介の練習をしたいです。)
  • I’d like to focus on speaking today.
    (今日はスピーキングに集中したいです。)

慣れてきたら、少しカジュアルにしたいときは want to でもOKです。

  • Today I want to practice small talk.
    (今日は雑談の練習をしたいです。)

◆ 3)レストラン・ホテル・ビジネスメール

サービスを受ける側/ビジネスっぽい場面では、
would like to / would like + 名詞 が基本で安心です。

  • I’d like to make a reservation for two at 7 p.m.
    (19時に2名で予約をしたいのですが。)
  • I’d like to ask a few questions about the plan.
    (プランについていくつか質問したいです。)
  • I would like to confirm the schedule.
    (スケジュールを確認したく存じます。)

「きちんとした場」「相手がお客様扱いしてくれる場」では、
“would like to” を選んでおくと、丁寧さで失敗しにくくなります。

5. よくある勘違いポイント(wanna / you want to? など)

◆ 勘違い1:「大人は want to を使っちゃダメ?」

いいえ、大人でも want to は普通に使います
ただし、相手との距離や場面によっては、would like to のほうが印象がやわらかいというだけです。

ざっくりイメージはこんな感じです:

  • 先生・友達とのフランクな会話 → want to / would like to どちらもOK
  • レストラン・ビジネス → would like to が無難

◆ 勘違い2:「wanna をそのまま言えばネイティブっぽい?」

“wanna” はカジュアルな崩し方なので、
初心者のうちは「聞き取れるようになる」が優先で、自分から多用しなくてもOKです。

最初はきちんと want to と言っておき、
リスニングで “wanna” を聞いて「あ、want to ね」と分かる状態を目指しましょう。

◆ 勘違い3:「Do you want to 〜? は失礼?」

Do you want to 〜? 自体は問題ありませんが、
場合によっては少しストレートで命令っぽく聞こえることもあります。

ていねいに聞きたいときは、こんな言い方もあります。

  • Would you like to [動詞]?
    〜なさいますか?/〜されますか?
  • Would you like [名詞]?
    〜はいかがですか?

例:

  • Would you like to have another coffee?
    もう一杯コーヒーはいかがですか?
  • Would you like some water?
    お水はいかがですか?

友達同士なら Do you want to 〜? で十分ですが、
ていねいさ重視なら Would you like to 〜? も使えると便利です。

6. そのまま使える会話スクリプト例

“want to” と “would like to” の使い分けが体感できる、ミニ会話例です。

◆ オンライン英会話でレッスンの希望を伝える

You: Hi, good evening.
Teacher: Good evening. What would you like to do today?
You: I’d like to practice small talk. I want to get used to speaking more.

You:こんばんは。
T:こんばんは。今日は何をしたいですか?
You:雑談の練習をしたいです。もっと話すことに慣れたいんです。

先生の質問が “What would you like to do today?” と丁寧なのに対して、
自分の本音部分は I want to get used to speaking more.want to で素直に言う、というバランスも自然です。

◆ レストランで注文するとき

Server: Are you ready to order?
You: Yes. I’d like to have the pasta, and I’d like a glass of white wine, please.

店員:ご注文はお決まりですか?
You:はい。パスタをお願いします。それと、白ワインを一杯お願いします。

ここでは I’d like to have… / I’d like… がいちばん自然で丁寧です。

◆ 友達とのカジュアルな会話

Friend: What do you want to do this weekend?
You: I want to just relax at home. I’d like to watch some movies.

友達:今週末何したい?
You:家でゆっくりしたいなぁ。映画を何本か観たい。

友達同士なら、基本は want to
I’d like to を混ぜても、少し柔らかい感じになるだけで不自然ではありません。

7. 今日からの実践ステップ:自分の「定番フレーズ」を決める

最後に、“want to / would like to” を「使えるレベル」にするためのステップです。

  1. 日本語で「〜したい」を10個書き出す
    例)今日は早く寝たい/もっと英語を話したい/休みの日は何もしたくない…など。
  2. want to 文にしてみる
    例)
    ・I want to go to bed early.
    ・I want to speak English more.
  3. ていねいバージョンを “I’d like to 〜” で作る
    例)
    ・I’d like to improve my English speaking.
    ・I’d like to practice my self-introduction today.
  4. オンライン英会話での「オープニング定番フレーズ」を決める
    例)
    ・Today I’d like to practice small talk.
    ・Today I want to review the phrases from last time.
  5. レッスン後に「今日使えた want to / would like to」を1つメモ
    少しずつ、自分らしい「〜したい」の言い方がストックされていきます。

“want to” と “would like to” の違いは、文法のテスト用の知識というより、
相手との距離感や場面に合わせて言葉のトーンを選ぶためのツールです。
この記事の例文をベースに、あなた自身の「定番フレーズ集」を作ってみてください。